Vol.55
2011年10月16日号
Theme:広場は歴史の舞台
Vol.56
2011年10月23日号
Vol.54
2011年10月9日号
ハンザ同盟都市のチャーミングな空間
バルト3国のひとつ、エストニアの首都タリン。その魅力は何だろうと考えてみると、やはりこの町の雰囲気だ。13世紀、ハンザ同盟に加わり交易都市として発展した当時の面影を残す中世の町タリン、と称されるが、私にとっては、絵本の挿し絵のように愛らしい町。そう形容したほうがふさわしく思える。
トーンペアと呼ばれる山の手から下町を見渡せるが、オレンジ色の屋根が広がり、ところどころに見張り塔のトンガリ帽子がアクセントを添える。建物はどれも縦型の窓が行儀よく並び、石畳の小経はゆるやかなカーブを描いて続く。小経はやがて町の中心にある小さなラエコヤ広場に出る。レストランやオープンカフェが洒落た佇まいを見せ、まさにチャーミングな空間である。
そして12月になると、ロマンティックシーズンの到来。広場に大きなクリスマスツリーが飾られ、イルミネーションが輝く。その周りを屋台が囲んでマーケットが開かれる。日が暮れると急激に気温が下がって零下10度になるが、屋台で買った一杯のホットワインが私の身体を温めてくれる。



エストニア共和国
文化遺産/タリン歴史地区(旧市街)

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