Vol.54
2011年10月9日号
Theme:広場は歴史の舞台
Vol.55
2011年10月16日号
Vol.53
2011年10月2日号
私が最も惹かれる魅惑的な広場
イマーム広場は、世界遺産の中でも私が一番好きな広場である。
イラン中部のオアシス都市、イスファハンは豊かな水と緑に潤おう珠玉の街。16世紀末から華麗な文化が花開き、街の中心である「イマーム広場」を囲むように豪奢なモスクや王宮が立ち並ぶ。17世紀には、「イスファハンには世界の半分がある」とヨーロッパ人に言わしめたほどだというが、うなずける。
イスラーム建築の傑作と謳われるイマーム・モスク。壁面やドームを覆うタイルワークは、その色彩も精緻なデザインも筆舌に尽くせぬ美しさである。また、王族のための専用礼拝堂であるシェイク・ロトゥフォッラー・モスクの彩色タイルのアラベスクは気品高く壮麗で、傑出した技巧には感嘆のため息が出るばかりだ。
広場は、噴水からあがる水しぶきが太陽にきらめく昼も素晴らしいのだが、薄暮が迫り、ライトアップされると表情が一変する。夜のイマーム広場。それは限りなく魅惑的で、まるで夢を見ているようなひとときに私を誘うのである。



イラン・イスラム共和国
文化遺産/イスファハンのイマーム広場

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