aa
Vol.19
2011年2月6日号
Theme:自然の美術館
Vol.20
2011年2月13日号
Vol.18
2011年1月30日号
オホーツク海に浮かぶ流氷
流氷模様
待ちに待った快晴の空、女満別空港をセスナで飛び立った。まもなく、眼下には大海原を覆う白の世界が広がった。オホーツク海の流氷は、アムール川が流れ込んで塩の含有量が低くなった海水が凍ったものであり、北半球では流氷が見られる最南端の海である。はじめは薄く、次第に成長していく氷塊はシーズン最盛期には最も厚いところで1mに及ぶという。ときには静かに波に漂い、ときには激しくぶつかり合い、さまざまに形を変えていく流氷。迫力ある雄大な眺めなのだが、繊細なレース模様を思わせる流氷もあり、多彩な表情を見せる。自然の妙である。
流氷は、また、大切な役目も負っている。氷が運ぶ栄養分が豊富なプランクトンを育み、魚類、アザラシなどの海獣類、オオワシなどの鳥類、ヒグマなどの陸上の動物類へと食物連鎖の輪を作るのだ。そして、生き物は土に還って森を育てる。ここには、生命の循環の縮図が存在している。オホーツクの流氷は海から陸へと繋がる知床半島の生命の源でもある。



MAP
日本国
自然遺産/知床

Vol.20
2011年2月13日号
Vol.18
2011年1月30日号