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Vol.20
2011年2月13日号
Theme:自然の美術館
Vol.21
2011年2月20日号
Vol.19
2011年2月6日号
奇岩風景
奇岩と化石の展覧会
ワディ・エル-ヒータンは、首都カイロから南西に約150kmほど離れた砂漠地帯。空と砂のコントラストが美しくエジプトらしい風景だが、この一帯、かつては水の底だった。いまから約4000万年前は、テチス海と呼ばれる海が広がり、約3700万年前頃には、マングローブの森が生い茂る海岸地帯だったそうである。その証拠に、このあたりで見られる奇岩は長い年月をかけて水が浸食したもの。実に奇妙な形の岩が並ぶ。
ふたつめの証拠は、別名クジラの谷と呼ばれる化石発掘地域であること。進化途上のクジラであるムカシクジラ亜目の骨をはじめ、サメ類の歯や海洋動物の化石が多数発見されている場所なのだ。ゼウグロドンは現在のクジラの祖先だが、発掘当初は、20mを超える細長い体であったために恐竜の仲間と見当違いをされたというエピソードもある。すべてが発見されたまま置かれているので大変貴重であり、博物館で見るのとは違う臨場感に溢れる。
ここは、奇岩と化石の展覧会場といった感じである。



MAP
エジプト・アラブ共和国
自然遺産/ワディ・エル-ヒータン(クジラの谷)

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