Vol.59
2011年11月13日号
Theme:天井の美
Vol.60
2011年11月20日号
Vol.58
2011年11月6日号
光の小宇宙
12世紀のカイロ、ヨーロッパから押し寄せる十字軍を撃退するため築かれたシタデル(城塞)のなかに建造されたムハンマド・アリ・モスク。イスラム教では偶像崇拝が禁止されているため、教会に見られるような神の像や宗教画はなく、替わりにドームの天井を彩るのは繊細な幾何学模様の細工。そして、天井から下がるシャンデリアとたくさんのランプ。円を描くように並ぶそのようすは、光の小宇宙のようだ。車座になって眺める人たちと一緒に空間を見上げていると時が経つのを忘れる。
ホセイン・モスクは、681年、イラクのカルバラで戦死した第3代イマーム・フセインのくびがまつられている。一説には、その死から500年近くも後の1153年に頭蓋骨が発見されたといわれている。このモスクにも、聖廟を照らすようにランプが灯されている。
街はずれに死者の街と呼ばれるエリアがある。ここは14世紀頃から地位のある人々が墓を築いた墓地であるが、いまは多くの貧民が住む場所ともなっている。



エジプト・アラブ共和国
文化遺産/カイロ歴史地区

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