Vol.57
2011年10月30日号
Theme:天井の美
Vol.58
2011年11月6日号
Vol.56
2011年10月23日号
天井は、天上の世界
北京のシンボル的存在である天壇は、中国に現存する最大の祭祀用建造物である。1420年、明の時代に築かれた後、数度の改築が行なわれて現在の姿になったという。広大な敷地には、明・清代の皇帝たちが天を祭り、五穀豊穣を祈った圜丘、皇穹宇、祈年殿などが配されている。建物には鮮やかなブルーの瑠璃瓦が効果的に使われ、印象的。祭祀のときに位牌を置く場所だという皇穹宇の天井は緻密な文様がデザインされ、調和のとれた色調もみごとで感嘆のため息がこぼれる。中国では、昔、「天」は万物を支配する至上のものであり、皇帝はその天から「命」を、つまり「天命」を受けた「天子」であると考え、国を動かしたという。なるほど、ここでは「天」がキーワード。そう思うと「天井」は「天上」世界に見えた。
ちなみに、皇穹宇の円形の壁の内部は音が良く反射するため、壁の東端にいる人と西端にいる人が囁き声でも会話できるという不思議な回音壁。周りがざわついていると聞こえないらしいので、実際に試してはみなかったが・・・。



中華人民共和国
文化遺産/天壇:北京の皇帝の廟壇

Vol.58
2011年11月6日号
Vol.56
2011年10月23日号