Vol.58
2011年11月6日号
Theme:天井の美
Vol.59
2011年11月13日号
Vol.57
2011年10月30日号
天井は、天上の世界
パリのシテ島にあるノートルダム大聖堂は、ヴィクトル・ユーゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ』(ノートルダムのせむし男)の舞台になったことで知られる。 ゴシック建築を代表する建築物で、なかでもバラ窓の美しさは素晴らしい。バラ窓は、教会建築において聖母マリアを暗示することが多いのだが、フランス語でノートルダムとは「我らが貴婦人」という意味で聖母マリアを指す。故に、この聖堂では、天井や壁面に華を添えるバラ窓の意味と役割は深いのである。
同じシテ島のサントシャペルは、ノートル・ダム大聖堂の建設にも関わった建築家ピエール・ドゥ・モントルイユが手がけたと言われ、ゴシック様式の最高峰と称される。王家のための礼拝堂は、ステンドグラスが一面に配されて壁がほとんどなく、天井を支えるアーチ形のラインが美しい。これは交差ヴォールトという建築様式。ステンドグラスは15の大窓で構成され、創世記から列王紀までの物語が西北から右回りに展開している。光が演出する壮麗な色彩のドラマに、誰もが息を呑む。



フランス共和国
文化遺産/パリのセーヌ河岸

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