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Vol.41
2011年7月10日号
Theme:悲しみの遺産
Vol.42
2011年7月17日号
Vol.40
2011年7月3日号
第2の塔門と気根
遺跡は、内戦や紛争に曝されて
プレア・ヴィヘア寺院は、カンボジアとタイの国境である山脈の稜線沿いに立つクメールヒンドゥー寺院。
9世紀末にクメール人によって建設され
、アンコールワットより古い歴史をもつ。11世紀に増築されたらしいが、遺跡の詳細はわかっていない。なにしろ風化、損傷が激しいのである。なかには、朽ち果てた遺跡そのものが魅力という人もいるが。
そもそもこの遺跡は地理的に加え、政治的にも訪れにくい事情があった。それは、ポル・ポト時代には飢餓と虐殺によって70万 〜 300万人もの命が奪われたといわれている、あの悲劇的なカンボジア
内戦である。その後も、寺院が世界遺産に登録された頃よりカンボジアとタイとの領有権争いが勃発し、長く緊張状態が続く事態に見舞われた。その間隙を縫って撮影したものが、ここに掲載する写真である。ようやく2010年12月に沈静化するかに思えたのだが、今年の2月4日以後、再び内戦状態に入り、避難民が数千人発生し、双方に民間人を含め数十人の死傷者が出ている。
早く平和が訪れることを心から願っている。そして、両国の衝突の傷跡は生々しく残り続けるだろうが、今後さまざまな国や機関によって整備・修復されることを望みたい。将来は、両国の平和の象徴として多くの人々が訪れる場所となってほしいものである。



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カンボジア王国
文化遺産/プレア・ヴィヘア寺院

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