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Vol.23
2011年3月6日号
Theme:自然の美術館
Vol.24
2011年3月13日号
Vol.22
2011年2月27日号
五彩池
翡翠色の龍が這う山
中国四川省、岷山山脈の秀峰である玉翠山に抱かれた黄龍。3400もの青く澄んだ湖沼群が連なり、極めて希有な景観を創り出している。ここは世界有数のカルスト地形であり、石灰分をたっぷり含んだ山の水が傾斜にそって落ち葉や小枝を固め、そこに水がたまり、長い時間をかけて棚田のような一帯を形成した。まるで地を這う龍の動きやウロコにも見える池の堤。場所と時間によって黄、緑、青、白、黒、金色などに水面が変化する不思議な五彩池。この地の特性が生み出した、まさに仙境と言うにふさわしい自然美である。私が訪れたのは秋であったが、思いがけず雪化粧をしていた。そのため、雪の純白と池の翡翠色のコントラストがことのほか美しく、気の早い降雪に感謝した。
ほとりに立つ寺は人々の信仰をいまも集める。標高3500m前後なので空気が薄く感じられるこの地に、麓から登ってくるのは正直容易ではない。しかし、この世とは思われぬほど神秘的な風景のなかで捧げる祈りは、格別なものに違いない。



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中華人民共和国
自然遺産/黄龍の景観と歴史地域

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