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Vol.43
2011年7月24日号
Theme:悲しみの遺産
Vol.44
2011年7月31日号
Vol.42
2011年7月17日号
朝焼けと原爆ドーム
原爆の惨禍を伝える
広島市に投下された原子爆弾の惨禍を伝える原爆ドーム。1960年代、風化が進み危険であるという理由と当時の惨事を思い出すので見たくないという意見があり、また、保存には経済的負担が大きいことから、一時は取り壊される可能性が高まった。しかし、被爆した1人の女子高校生が日記に書き遺した「あの痛々しい産業奨励館(原爆ドーム)だけが、いつまでも、おそるべき原爆のことを後世に訴えかけてくれるだろう」という文章がきっかけとなって保存を求める運動が始まり、1966年、広島市議会は永久保存を決議した。翌年保存工事が完成し、その後風化を防ぐため定期的に補修工事を行いながら現在まで保存されている。
もの言わぬ原爆ドームは何よりも雄弁に平和を語りかける。見上げていると、ヒロシマが体験した核兵器による未曾有の破壊と悲惨さを世界へ伝え続けなければ、という思いがこみ上げてくる。決して同じ悲劇が繰り返されないようにというメッセージを発信する負の世界遺産である。



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文化遺産/原爆ドーム

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