週刊 世界遺産×地球への讃歌 - ガラパゴス諸島[エクアドル]

vol.13
2013年7月28日

ガラパゴス諸島

[エクアドル]

vol.14
2013年8月4日
vol.12
2013年7月21日

第三のイグアナも出現
島に流れる進化の時間軸

■世界遺産登録名/ガラパゴス諸島
 泳ぎが得意で海藻を食べるウミイグアナと、陸の上で暮らしサボテンを主食とするリクイグアナ。ガラパゴスには別々の道を歩んだイグアナが暮らしている。ほかにも、島ごとに甲羅の形が異なるゾウガメ、シュノーケリングをしながらアシカを見られるビーチなど、ユニークな動物の生態を間近で観察できる。ここは個性的な進化を遂げてきた動物たちの貴重な生息地だ。
 1981年、2種類しかいないはずのイグアナに突然、新種が現れた。この第三のイグアナは、海藻が全滅したためにエサを求めて陸に上がったウミイグアナと従来のリクイグアナのあいだに生まれた交雑種だった。このとき陸に上がってきたウミイグアナの四分の一は、自分の全長(骨の長さ)を短くすることでエネルギーの代謝を抑えていた、という驚くべき事実も報告されている。
 海辺で気持ちよさそうにひなたぼっこをしている動物たちだが、そんな強靭な生命力を宿している。ダーウィンは「強い者が生き残るのではなく、変化に対応できた者だけが生き残る」と指摘したが、まさにそのとおり。ガラパゴスは世界的にも稀な「進化の時間軸」が今も流れている貴重な島である。
富井義夫



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