週刊 世界遺産×地球への讃歌 - 地中海に浮かぶ火山群島[イタリア]

vol.49
2014年4月6日

地中海に浮かぶ火山群島

[イタリア]

vol.50
2014年4月13日
vol.48
2014年3月30日

すさまじい地球のエネルギーを
間近に観察できる活火山の島

■世界遺産登録名/エオリア諸島
 ナポリを出港した船がエオリア諸島に近づいた夜明け前、暗闇に赤い爆発が浮かび上がった。エオリアは火山群島。そのうちの二島は、今も活動中の火山が噴煙を上げている。
 ブルカーノ島は英語のボルケーノ(火山)の語源にもなった島。船の着岸と同時に漂ってきた硫黄の匂いが、どことなく日本の温泉地を思い起こさせる。17〜19世紀のあいだに10回以上も噴火を繰り返したというブルカーノは、現代の火山活動の調査研究になくてはならない貴重な島だ。
 ストロンボリ島も活火山島だが、白壁の続く美しい路地には可憐な花が咲き、住民はいたってのんびりと暮らしている。
 コバルトブルーの海辺で寛いでいた観光客が、夕方になると火口登山のツアーに集まってくる。ガイドの指示に従って途中からヘルメットを着用し、3時間ほどかけて噴火口にたどり着いた。
 燃えたぎる溶岩が数分おきに噴き出る光景が目の前にある。とても現実のものとは思えない、すさまじい自然の現象に騒然とする登山者たち……。活動を続ける地球内部の巨大なエネルギーの力を、まざまざと見せつけられた思いがした。
富井義夫



vol.50
2014年4月13日
vol.48
2014年3月30日