週刊 世界遺産×地球への讃歌 - アフリカの最高峰 キリマンジャロ[タンザニア]

vol.16
2013年8月18日

アフリカの最高峰 キリマンジャロ

[タンザニア]

vol.17
2013年8月25日
vol.15
2013年8月11日

灼熱のサバンナに浮かぶ
アフリカの峻峰のシルエット

■世界遺産登録吊/キリマンジャロ国立公園
 赤道直下のアフリカに雪を頂く山がある――ドイツ人宣教師がそう報告したとき、19世紀の人びとは誰も信じなかった。確かに、灼熱のサバンナの大地に氷河を頂く山があるというのは、信じがたい話だったに違いない。
 けれども、その山は存在した。標高5895mは、山脈に属さない単独の山としては世界最高峰。この山の登山は、サバンナから氷河まで、地球のあらゆる気候を体験する旅といわれる。
 キリマンジャロはタンザニアにあるが、山容がいちばん美しく見えるのは、山麓の北側に広がるケニアのアンボセリ国立公園だ。
 アンボセリではマサイ族の集落をよく見かけた。彼らの家は牛の糞と泥で作られている。もともとマサイ族は、家畜を連れて移動を繰り返す遊牧民。しかし、保護区や国立公園内での遊牧が禁止され、定住化政策も進められて、移動の自由は失われつつある。
 一枚目の写真は、キリマンジャロを背景にアンボセリのマサイ族の人びとを写したもの。山の頂は白く雪化粧しているが、アメリカの気候学者らが、温暖化の影響でその雪も10年以内に消滅してしまうかもしれないという研究結果を発表し、論議を呼んでいる。
富井義夫



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