週刊 世界遺産×地球への讃歌 - 海中の神秘 ブルーホール[ベリーズ]

vol.4
2013年5月26日

海中の神秘 ブルーホール

[ベリーズ]

vol.5
2013年6月2日
vol.3
2013年5月19日

リーフの浅瀬に口を開けた
直径300mの不思議な大穴

■世界遺産登録名/ベリーズのバリア・リーフ保護区
 澄んだ海に唐突に口を開けている、深い青みをたたえた穴。あたかもシンボルマークとしてデザインされたかのような、くっきりとした円が描く衝撃的な美しさ……。あまりに現実離れした光景に、異世界へ続く入口では、と思わず訝ったほどだ。
 実際は、かつて地上にあった鍾乳洞が海底に沈み、天井が抜け落ちてできた巨大な穴。ブルーホールと呼ばれ、直径約300m、穴のなかの水深は100m以上もある。上空から撮影していると、眼下に数艇のボートも見えた。有名なブルーホールに潜るため、世界中からダイバーが集まってくるのだ。
 白い砂地の海底からぱっくりと口を開けた穴に潜ると、最初は切り立つ崖が続く。水深40mあたりに複雑な横穴がのびていて、その中につららのような鍾乳石が垂れ下がっている。その景観は、海のなかというよりひとつの小宇宙だという。
 ブルーホール以外にも、水深3mの浅瀬に数百匹のエイやおとなしいナースシャークが群れている入り江や、絶滅危惧種のタイマイ、アカウミガメが産卵に訪れる海岸など、ベリーズの海は水中の楽園。生き物たちが自分の庭のように暮らしている。
富井義夫



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