週刊 世界遺産×地球への讃歌 - 噴煙吹き上げるキラウエア[アメリカ合衆国]

vol.6
2013年6月9日

噴煙吹き上げるキラウエア

[アメリカ合衆国]

vol.7
2013年6月16日
vol.5
2013年6月2日

夜明け前の星空に吹き上がる
ハレマウマウの赤い炎

■世界遺産登録名/ハワイ火山国立公園
 今なお盛んに活動を続ける活火山キラウエア。山頂部のカルデラを一周する遊歩道は全長17.7km。歩くのに半日はかかる巨大な窪みだ。
 カルデラのなかにはいくつか噴火口があって水蒸気や火山性ガスを吹き上げているが、最近また活動を活発化させているのが有名なハレマウマウ火口。火の女神ペレの棲み処として、古くからハワイの人びとによって大切に守られてきた聖地である。
 夜明け前のハレマウマウ火口では、噴火口から吹き上がる赤い炎が青白い闇を照らしていた。その光景を見守るのは、上空に広がる夜明けの星。壮大な光景なのにどこか静謐な宇宙の余韻が感じられるようなワンシーンだった。
 過去に起きた大噴火の際、流れ出た溶岩の表面が空気に触れて固まったところを熱い溶岩が流れ去ってできた溶岩トンネル、奇怪な紋様が残る溶岩流の跡、溶岩が塞いでしまった道路など、一帯ではダイナミックな火山活動の痕跡を随所に観察できる。
 噴火が活発化すると真っ赤な溶岩が海に流れ込み、また新しい陸地が生まれる。そんな情景に立ち会える場所は世界でも珍しい。
富井義夫



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