週刊 世界遺産×地球への讃歌 - グレート・リフト・バレー[ケニア]

vol.15
2013年8月11日

グレート・リフト・バレー

[ケニア]

vol.16
2013年8月18日
vol.14
2013年8月4日

巨大な大地の割れ目に生まれた
鳥や獣の憩いの里

■世界遺産登録名/ケニアグレート・リフト・バレーの湖群の生態系
 アフリカには、グレート・リフト・バレーと呼ばれる巨大な大地の割れ目が走っている。日本語では大地溝帯。アフリカ大陸を7000kmにわたって縦断している一大断層だ。大地溝帯の谷底には湖沼が多い。とくにケニアの湖は、羽を休めたり、営巣したりする希少な渡り鳥の姿を見ることができる。
 なかでも有名なのが、ナクル湖畔をピンク色に染めるフラミンゴの大群。赤みを帯びた身体は、彼らが好物とする湖のエビやカニのなかにカルテノイドという天然の赤系色素が含まれているためだ。フラミンゴが水面をかきながら加速し、ピンク色の羽を広げていっせいに飛び立ってゆくのは壮観な眺めである。
 谷底に広がる草原は、シロサイやライオンなど大型哺乳動物の生息地にもなっている。ナクル湖周辺のキリンはウガンダキリンと呼ばれる種で、膝から下が白く、模様がない。慣れてくれば、ケニアでよく見かけるマサイキリンとも見分けがつくようになる。
 大地溝帯は、現在も1年に数ミリずつ拡大しているという。このままいくと数十万〜数百万年後には海水が流れ込み、アフリカ大陸は左右に分断されるだろうと推測されている。
富井義夫



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