週刊 世界遺産×地球への讃歌 - ピレネー山脈[フランス&スペイン]

vol.46
2014年3月16日

ピレネー山脈

[フランス&スペイン]

vol.47
2014年3月23日
vol.45
2014年3月9日

伝統的な放牧風景や巡礼路が残る
西仏間の天然の境界線

■世界遺産登録吊/ピレネー山脈-ペルデュ山
 スペインとフランスのあいだに連なる天然の境界線、ピレネー山脈。そのなかで3番目に高い山がペルデュ山だ。山腹では牛や羊が放牧され、昔と変わらない伝統的な牧畜文化が息づいている。
 山脈のフランス側は厳しい傾斜が続くが、ガヴァルニー圏谷はそんな地形が生み出したペルデュ山周辺の見どころのひとつ。
 圏谷とは、すり鉢状になった巨大な谷のこと。ふもとの村からのどかな風景が広がる1本道を歩いてゆくと、高さ1kmを超える岩壁がそそり立つ、谷の底にたどり着く。フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーも絶賛したというその異観は、今もヨーロッパ中の人びとを惹きつけてやまない。
 写真の手前、ピレネーを背景に建つ古い教会はノートル・ダム・ド・ラソンプシオン礼拝堂。世界文化遺産の「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」にある建造物のひとつとしても登録されている。かねがね、なぜ巡礼路が世界遺産なのか上思議だったが、実際にピレネーの山脈を越えてみて、この険しい山を歩いて越えていった信者たちの姿に思いを馳せたとき、初めてその理由がわかったような気がした。
富井義夫



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