週刊 世界遺産×地球への讃歌 - 轟音が鳴り響く ヴィクトリアの滝[ザンビア&ジンバブエ]

vol.21
2013年9月22日

轟音が鳴り響く ヴィクトリアの滝

[ザンビア&ジンバブエ]

vol.22
2013年9月29日
vol.20
2013年9月15日

膨大な水が川底を削ることで
上流へと移動する生きた大滝

■世界遺産登録名/モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝
 いわずと知れた世界三大瀑布のひとつ。大河ザンベジ川のなかほど、ジンバブエ共和国とザンビア共和国の国境にある大滝である。イギリス人がヴィクトリア女王にちなんでつけたヴィクトリアの滝の名で知られているが、ザンビアではモシ・オ・トゥニャ(雷鳴とどろく水煙)が公式名称だ。
 その名のとおり、水量は世界の滝のなかでも最大級。2〜5月のもっとも水量の多い時期には、1分間に5億リットルもの水が流れ落ちるという。滝には分厚い水のカーテンが掛かり、虹が生まれる。舞い上がる水煙は時に500mの高さまで達して、サバンナの大地に恵みの雨を降らす。撮影時も、見上げる空は晴天なのに、周囲は水しぶきが降下する土砂降りの雨だった。ずぶ濡れになりながら5時間あまり夢中で撮影したあと、カメラが無事で胸を撫で下ろしたことを覚えている。
 莫大な量の水がザンベジの川底をえぐり続けるため、滝の場所は毎年少しずつ、上流へ上流へと移動している。下流にはかつての滝の跡が渓谷となって残り、上流には数千年後に次の滝になるであろう割れ目がその時を待っている。
富井義夫



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