週刊 世界遺産×地球への讃歌 - 巨大な滝と水煙 イグアス[ブラジル&アルゼンチン]

vol.14
2013年8月4日

巨大な滝と水煙 イグアス

[ブラジル&アルゼンチン]

vol.15
2013年8月11日
vol.13
2013年7月28日

悪魔の喉笛を鳴らす
世界屈指の大滝

■世界遺産登録名/イグアス国立公園
 ナイアガラやヴィクトリアの滝をはるかにしのぐ水量が、怒涛のごとく押し寄せて落下していく。イグアスは桁違いのスケールを見せてくれる世界屈指の大滝だ。
 滝はブラジルとアルゼンチンの国境にまたがるため両国に2つのイグアス国立公園が存在するが、ブラジル側では滝のハイライトである「悪魔の喉笛」の正面から豪壮なパノラマを鑑賞できる。
 悪魔の喉笛が吹き上げる膨大な水しぶきに虹の半円が架かる。昼間の虹も美しいが、星空の下に浮かび上がる幻想的な虹には畏敬の念さえ覚えた。先住民のあいだには、満月の夜、滝に虹が架かると生き物の魂がよみがえるという言い伝えも残る。
 一方、アルゼンチン側ではカラフルな蝶の舞いにみとれ、滝の水しぶきが育てた野趣あふれる密林を散策しながら、滝に接近することになる。遊歩道に轟音と水煙がせまり、足元から巨大な地響きが伝わってくる。眼下に悪魔の喉笛をのぞきこめば、滝壺に飲み込まれていきそうなひんやりとした感触が全身を貫く……。
 この爆発的な迫力には誰もが言葉を失う。大滝が見せるパノラマに全身を預けて、底知れぬ絶景に酔いしれた。
富井義夫



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