週刊 世界遺産×地球への讃歌 - 地球上に棲む世界最大のトカゲ[インドネシア]

vol.35
2013年12月29日

地球上に棲む世界最大のトカゲ

[インドネシア]

vol.36
2014年1月5日
vol.34
2013年12月22日

100年前に生存が確認された
現代に生きる古代生物

■世界遺産登録名/コモド国立公園
 体長2〜3m、体重は大きいもので100キログラムを超える。百年ほど前、コモド島に不時着したオランダ人が恐竜と見間違えたというコモドオオトカゲ。現在はコモド国立公園内のごく限られた島に棲息し、個体数は3000頭を下回る(700〜1000頭とみなす専門家もいる)。
 歯のあいだの管から出す毒で時に水牛なども倒すが、島の生態系の頂点に君臨する無敵の存在だけにあまり神経質ではなく、普段はのっそりと暮らしている。ただし一度、目をつけた獲物は何日でも追い回し続ける驚異的な持久力を秘めているという。特殊な嗅覚も備えていて、チョロチョロと出す舌で空気中の粒子を取り込むことで4km先の匂いも嗅ぎ分けることができる。
 長い歳月のあいだ、コモドオオトカゲはこの地域の島で繁殖を続けてきたが、その存在が知られるようになったのは百年ほど前のことに過ぎない。なぜこのエリアにだけ生き残ったのか、正確な寿命はどれくらいなのかなど、まだまだ未知の部分が多いコモドオオトカゲ。子どもから大人までワクワクさせてくれる生きた古代生物だ。
富井義夫



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