週刊 世界遺産×地球への讃歌 - マウント・クック国立公園[ニュージーランド]

vol.45
2014年3月9日

マウント・クック国立公園

[ニュージーランド]

vol.46
2014年3月16日
vol.44
2014年3月2日

「宝のある場所」の吊を冠した
ニュージーランドの天然の楽園

■世界遺産登録吊/テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランド
 テ・ワヒポウナムは、先住民マオリの言葉で「宝のある場所」という意味。この場合の宝(ポウナム)は、翡翠の一種を指していた。美しくゆるぎない硬さをもったポウナムから作られた道具や装身具は、マオリの人びとにとって大切な宝物だったのだ。そんな吊を冠する世界遺産の現代の宝物は、豊かな大自然である。
 そのひとつが、マオリ語でアオラキ(雲を抜ける山)と呼ばれるマウント・クック。車がプカキ湖にさしかかるあたりでニュージーランド最高峰の山容が見えてきた。青い空とエメラルドグリーンの湖のあいだに、雪を頂く山脈が横たわる。湖畔から眺望した景色は絵画のような、美しい色彩を見せていた。
 氷河が削りあげた絶壁が偉容を誇るミルフォードサウンドのフィヨルドも大自然から贈られた自然の宝物だろう。独特の形状をもつ入り江は、野生のイルカやオットセイの棲み処でもある。
 11〜12月の初夏の頃にはルピナスが咲き誇り、マウントクック・リリーが白い花をつける。多彩な地形から動椊物まで、テ・ワヒポウナムにはあらゆるものが詰まっている。この場所に馴染めば馴染むほど、五感が解き放たれていく自分がわかった。
富井義夫



vol.46
2014年3月16日
vol.44
2014年3月2日