週刊 世界遺産×地球への讃歌 - 赤い断崖と青い海 コルシカ島[フランス]

vol.44
2014年3月2日

赤い断崖と青い海 コルシカ島

[フランス]

vol.45
2014年3月9日
vol.43
2014年2月23日

複雑な海岸地形が生み出す奇観と
コルシカ島の素朴な自然

■世界遺産登録名/ポルト湾:ピアナのカランケ、ジロラッタ湾、スカンドラ保護区
 コルシカ島はイタリア半島のすぐそばに位置しているが、住民の大多数はフランス語を話すフランス領。自然の造形が美しいリゾート地として、多くのフランス人がバカンスに訪れる。
 コルシカ島で世界遺産に指定されているスカンドラ半島一帯では、猛禽類や希少な鳥類、魚類の姿が見られる。生息地保護の目的から、陸路での立ち入りや海上からの上陸、遊泳などは一切禁止。そのため船からの遊覧が唯一の接近手段になる。
 港を出発してしばらくすると奇岩が見えてくる。奇岩は次第に巨大なものになり、洞窟を抱いたものも現れる。花崗岩でできた赤褐色の岩壁に刻まれているのは、太古の火山活動によって生じた無数の凹凸。海中に目をやれば、驚くほど透明度の高い海に反射する太陽の光がまぶしい。
 世界遺産に登録されると、小さな漁村だったポルトには世界中から観光客が訪れるようになった。撮影後、イセエビにオリーブオイルで火を通しただけのシンプルな料理で夕食をとったが、鮮度がものをいう海の幸はやはりおいしい。ポルト湾の漁師たちの変わらぬ心意気が感じられる一品に幸せな心持ちになった。
富井義夫



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