週刊 世界遺産×地球への讃歌 - 地球最後の秘境 ギアナ高地[ベネズエラ]

vol.3
2013年5月19日

地球最後の秘境 ギアナ高地

[ベネズエラ]

vol.4
2013年5月26日
vol.2
2013年5月12日

切り立つ岩山から流れ落ちる
世界最大落差の滝

■世界遺産登録名/カナイマ国立公園
 アフリカ大陸と南アメリカ大陸は、かつてはひとつの大陸だったといわれている。超大陸と呼ばれるゴンドワナ大陸だ。白亜紀に入ると大規模な地殻変動が起こって、超大陸は2つに分裂した。そのとき隆起した土地が、長い歳月をかけて侵食された結果できあがったのが、現在のテーブルマウンテンである。
 そんな山が100以上も林立する光景は圧巻だ。なかでも先住民がアウヤン・テプイ(悪魔の山)と呼んだ岩山は、標高2560mの頂に東京二十三区もすっぽり収まってしまうほどの台地を抱えている。これだけ広大な土地が切り立つ崖に阻まれて下界と隔絶していたこと自体、奇跡に等しく、ここにしか棲息しない新種の生物も見つかっている。
 アウヤン・テプイの崖の上から979mという世界一の落差で一気に流れ落ちていくのが、エンジェル・フォールと呼ばれる滝。カナイマには無数の滝があるのだが、その水が谷間に集まって爆発的な威力で落下してくるのはアチャの滝だ。その前に人はただ立ち尽くし、圧倒的な水流に身を委ねるしかない……。
 最後の秘境は、人智を超えた自然の姿を見せてくれる。
富井義夫



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