週刊 世界遺産×地球への讃歌 - クルアーニーの巨大氷河[カナダ&アメリカ合衆国]

vol.1
2013年5月1日

クルアーニーの巨大氷河

[カナダ&アメリカ合衆国]

vol.2
2013年5月12日

雄大な北方の自然に包まれた
ユーコンの美しい大地

■世界遺産登録名/クルアーニー/ランゲル-セント・イライアス
/グレーシャー・ベイ/タッチェンシニー-アルセク
 タイガとツンドラが広がるカナダのユーコン準州は日本の1.3倍の面積だが、人口はわずか36000人。文字どおり手つかずの大自然が広がる、美しい北の大地だ。
 70もの河川が網の目のように流れるユーコンの大地。その幹流ユーコン川は、世界中のカヌーイストの憧れの地でもある。カヌーを漕いでユーコンの核心部にアプローチすれば、ビーバーやグリズリーなど雄大な自然のなかで暮らす野生動物にも遭遇できる。
 ユーコンの西方、カナダ最高峰のマウント・ローガンを筆頭に5000m級の山が連なるのがクルアーニー国立公園。研ぎ澄まされた山肌をもつ高峰の谷間を、巨大氷河カスカウルシュが流れ落ちている。氷河を走る黒い帯状のラインは、2つの氷河が合流する地点で、狭間の土砂が巻き込まれて生まれたもの。不思議な造形美は世界でもあまり類を見ないものだ。
 8月末から9月にかけて、ユーコンに短い秋が訪れる。ツンドラの土の香りが漂う大地で、ポプラや白樺が黄金色に輝き、低木の葉はワインレッドに染まって原野を埋め尽くす。日本の秋とは趣の異なる、まばゆいばかりの紅葉風景がみごとだ。

*「週刊 世界遺産×地球への讃歌」vol.3 は5月12日に更新いたします。 富井義夫



vol.2
2013年5月12日