週刊 世界遺産×地球への讃歌 - シャーク湾[オーストラリア]

vol.41
2014年2月9日

シャーク湾

[オーストラリア]

vol.42
2014年2月16日
vol.40
2014年2月2日

野生のイルカがビーチを訪れ
最古の酸素発生装置が立ち並ぶ海

■世界遺産登録名/西オーストラリアのシャーク湾
 深い場所でも10m以下という浅瀬が独特の生態系を作り出しているシャーク湾。一万頭が棲息するジュゴンをはじめ、貴重な生物類の宝庫として、1991年に世界遺産に登録された。
 野生のバンドウイルカで有名なモンキーマイアの浜に出掛けてみた。しばらくすると、人間の待つ浜を目指して泳いでくるイルカの群れが現れた。その愛くるしい姿に見物客から歓声があがる。
 かつて人間に近づくイルカの噂が人気を呼び、この地に水族館を建てようという観光事業が持ちあがったことがあった。これに反対し続けた人びとがいたからこそ、手つかずのビーチが残され、40年にわたって野生のイルカたちの訪問が続いている。
 シャーク湾の最奥に足を運ぶと、マッシュルーム型の岩石のようなものが浜一面に立ち並ぶ不思議な光景が見られる。27億年前から存在し、今も生成が続く古代岩石ストロマトライトだ。ストロマトライトは、地球上で初めて酸素を生み出したシアノバクテリアの活動によって作られたもの。つまり、ストロマトライトは巨大な酸素発生装置の証しということになる。そこには酸素の大発生の謎を解く重要な手がかりが秘められている。
富井義夫



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