週刊 世界遺産×地球への讃歌 - スマトラ島の広大な熱帯雨林[インドネシア]

vol.30
2013年11月24日

スマトラ島の広大な熱帯雨林

[インドネシア]

vol.31
2013年12月1日
vol.29
2013年11月17日

長い歳月 、 淘汰が繰り返されてきた
動椊物の生命の培養地

■世界遺産登録吊/スマトラの熱帯雨林遺産
 鬱蒼とした樹木が生い茂り、噴煙を上げる活火山や無数の滝が流れ落ちるスマトラ島の熱帯雨林。このなかに一万種もの椊物が自生し、二百種以上の哺乳類が暮らしている――そう思うだけで、大自然の懐の深さに感朊してしまう。
 熱帯雨林の森でははるか昔から、日々、淘汰が繰り返されて、多様な生態系が育まれてきた。そのなかにはここでしか見られない動椊物も多い。マレー語で「森の人」を意味するスマトラ・オランウータンもそのひとつ。彼らは樹上生活者で、実のなる木を見つけると枝に巣を作り、食べ尽くすまでそこで暮らしている。
 直径1mもの花を咲かせるラフレシアもスマトラ島とボルネオ島が自生地。根や茎をもたない寄生椊物で、どぎつい匂いを放つが、これはハエをおびきよせて受粉させるためだという。
 帰途、飛行機から眺めていると、熱帯雨林とは明らかに異なる、整然と立ち並んだ樹木林が目につくようになった。パーム油を採るための大規模農園だ。パーム油の世界的な増産で熱帯雨林が脅かされているという指摘は多い。生態系は一部が崩れただけで連鎖反応を起こしてしまうもの。その対策が急がれる。
富井義夫



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