週刊 世界遺産×地球への讃歌 - 純白の石灰棚 パムッカレ[トルコ]

vol.17
2013年8月25日

純白の石灰棚 パムッカレ

[トルコ]

vol.18
2013年9月1日
vol.16
2013年8月18日

まばゆいばかりの白さに彩られた
2千年前の魅惑の温泉郷

■世界遺産登録名/ヒエラポリス-パムッカレ
 雪化粧した棚田のような風景だが、この白さは雪ではない。正体は石灰。丘の上に湧き出る温泉のお湯に含まれている炭酸カルシウムが、流れ落ちてくる過程で少しずつ結晶化してできた石灰棚だ。そんな棚が100以上。現在も増え続けているという。
 自然は時に不思議な景色を造りあげてしまうものだが、パムッカレの奇観もそのひとつ。まばゆいばかりの白さに彩られた天然の温泉の魅力は、今も昔も変わりはない。古代の人びとも不思議な景観と湧き出るお湯に惹かれ、この地に温泉保養地を開いた。
 石灰棚をのぞむ丘の上にヒエラポリス(聖なる都)と呼ばれた都市遺跡がある。1万5千人が収容可能な円形劇場、下水道が敷かれた石畳の道などに、2千年前の保養地の賑わいを想像できる。
 石柱など当時の遺物が水中に沈んでいるのはパムッカレ・テルメル。広々とした温泉プールで、観光客も湯浴みをして一息ついていた(現在は立入禁止になっているらしい)。
 ヒエラポリス-パムッカレは、自然の造形美(自然遺産)と古代ローマ時代の遺跡都市(文化遺産)の両方が世界遺産に登録されている。こうした複合遺産は世界でも数えるほどしかない。
富井義夫



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