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No.18 アントニ・ガウディの作品群〔スペイン〕|週刊 世界遺産×富井義夫 - 最新ヨーロッパの人気世界遺産めぐり

No.18
2014年8月17日

〔スペイン〕

アントニ・ガウディの作品群

Works of Antoni Gaudí

 地下鉄のサグラダ・ファミリア駅の出口を出た瞬間、その存在感に鷲掴みにされてしまった。何本もの尖塔が天を突き、壁面にはリアルな装飾が一面に施されている。市街地の真ん中でとてつもない威容を誇っている建物である。
 ガウディが図面を引かず、模型によってサグラダ・ファミリア聖堂の建築に着手したのは有名な話だが、そのため彼の遺志を継いだ建築家たちは乏しい資料を前に熟考を重ね、時間をかけて建造に取り組んできた。工事は着工から100年以上が過ぎた今も続けられている。
 そうなると、完成した姿を見ることはできるのだろうか、などと物思いに耽ってしまうのだが、考えてみれば、これだけの歴史的建造物の建設現場に立ち会えるなんて幸せなことである。内部の美しいステンドグラスもでき上がってきているし、いったいどんな完成形になるのか、楽しみにしながら気長に待つのがいちばんだろう。
 バルセロナはガウディが建築学を学ぶために移り住んだ町。学生時代から晩年まで彼が関わった作品が市内に多数、存在している。
 カサ・ミラはカサ・ミラ夫妻の依頼で建てた高級マンション。いまでも人が住んでいる現役の建物だ。うねうねとした外壁には直線的な構造がまったく見られない。屋上に上がると不思議な形をした煙突や通気口が林立していて、まるでオブジェの森。こんな屋上の景色は見たことがない。
 カサ・バトリョは動物の骨のような外壁のデザインに目を奪われるが、内装も曲線的なデザインを持ち込んだ非常にユニークなつくりをしている。大理石や木材、ガラスなどを利用して装飾された2階のサロン、手に馴染む木製の手すり、色の変化が計算されたブルーの吹き抜けなどに、ガウディの底知れぬ創作意欲が遺憾なく発揮されている。
 バルセロナ市内にあるガウディの作品を見ていると、「美しい」とか「奇抜」という言葉では言い表すことのできない、不思議な魅力を感じてしまう。美術館や旧市街などバルセロナにはほかにも惹かれる場所がいくつもあるのだが、やっぱりここはガウディの町。彼の作品を見なければ、バルセロナ巡りは始まらないのである。
富井義夫




アクセス:アントニ・ガウディの作品群〔スペイン〕 【所在地】
スペイン北東部、カタルーニャ州の中心都市バルセロナに点在する、ガウディの設計になる7件の建造物が登録されている。

【アクセス】
バルセロナ・プラット空港から市内へは列車またはバスで約20分。ガウディの作品を見て回るには地下鉄が便利。郊外にあるコロニア・グエル聖堂の地下礼拝堂へは、バルセロナのスペイン広場から列車で20分、コロニア・グエル駅下車。