No.35 アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器時代洞窟壁画〔スペイン〕|週刊 世界遺産×富井義夫 - 最新ヨーロッパの人気世界遺産めぐり

No.35
2014年12月14日

〔スペイン〕

アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器時代洞窟壁画

Altamira Cave

 黒い線で輪郭を描き、獣の脂や赤褐色の成分を含んだ粘土を使って色を付けられた野牛や鹿の絵は、岩の凹凸を巧みに利用して、立体感まで表現されている。
 この洞窟画が描かれたのは紀元前18000〜10000年前。気の遠くなるような長い歳月を経ているにもかかわらず、この保存状態は奇跡に等しい。
 紀元前1万年あたりはクロマニョン人の時代ともいわれる。そんな遠い時代に人類の祖先が、酸素も乏しい真っ暗な洞窟のなかで黙々と絵を描いていた姿を想像してみて欲しい。
 アルタミラの洞窟画を最初に発見したのは、アマチュアの考古学研究家とその娘。12歳の娘が「お父さん、牛の絵があるよ!」と叫んだという逸話が残っている。
富井義夫




【所在地】
スペイン北部、カンタブリア州カンタブリア県の県都、サンタンデールの西約20kmにある旧石器時代の洞窟壁画。保護のため壁画は非公開だが、隣接するアルタミラ博物館でレプリカが見られる。

【アクセス】
マドリード・チャマルティン駅から列車でサンタンデールまで4時間30分、バスで約45分のサンティリャーナ・デル・マル下車、徒歩30分。