No.43 オランジュのローマ劇場と凱旋門〔フランス〕|週刊 世界遺産×富井義夫 - 最新ヨーロッパの人気世界遺産めぐり

No.43
2015年2月8日

〔フランス〕

オランジュのローマ劇場と凱旋門

Roman Theatre and its Surroundings and the "Triumphal Arch" of Orange

 南フランスの町オランジュに古代のローマ劇場がほぼ完璧な形で残っている。ほかの都市にある同類の劇場と比べても保存状態は極めて良い。
 半円形の舞台の背後には、巨石を積み上げた高さ36mの装飾壁がいまでもしっかりと立っている。この壁から役者が入場し、舞台の灯をともすこともできたという。「乞食と娼婦の席」と呼ばれたともいわれる観客席の最上階に座ってみたのだが、すり鉢の底のような舞台で立ち話をしていたツーリストの声まできちんと響いてくるのには正直、驚いた。
 凱旋門は紀元前20年ころに建てられたもの。パリの凱旋門と比べれば規模は小さいが、パリのほうは1836年の完成だから歴史の重みが違う。一見の価値がある。
富井義夫




【所在地】
フランス南部、プロヴァンス地方ヴォークリューズ県に属するオランジュにある古代ローマの遺跡。

【アクセス】
パリ・リヨン駅からアヴィニョン・サントル駅までTGV(新幹線)で約3時間〜3時間30分、そこからオランジュ駅まで列車で約15分。