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No.25 サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路〔スペイン〕|週刊 世界遺産×富井義夫 - 最新ヨーロッパの人気世界遺産めぐり

No.25
2014年10月5日

〔スペイン〕

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路

Route of Santiago de Compostela

 手を取り肩を叩き合うグループ、倒れ込んで達成感にひたる若者たち─。カトリック教徒の巡礼路の終着点サンティアゴ・デ・コンポステーラにあるカテドラル前広場は、この地を目指してきた人々の満ち足りた笑顔に溢れていた。
 町のカテドラルには、12使徒のひとり聖ヤコブの遺骸が祀られているとされる。千年の昔、イスラム教徒の進出でエルサレムやローマへの巡礼が難しくなったヨーロッパのカトリック教徒たちは、聖ヤコブが祀られたこの地をもうひとつの聖地として崇め、こぞって巡礼の旅に出たのだった。
 当時、サンティアゴ・デ・コンポステーラに巡礼する者のシンボルはホタテ貝だったが、それはいまでも変わらない。首からぶら下げたり、自転車のハンドルに結わえて、現代の巡礼者も終着地を目指す。
 昔と異なるのは旅に出た動機だろう。現代では信仰心だけとは限らない。自分を見つめ直したいと思った人、好奇心からふと歩いてみたくなった人、体力をつけるためなど理由もさまざまだ。
 きっかけは十人十色だとしても、巡礼の道を歩き始めた旅人は共通の目的地を目指し、同じ道を歩く。途中には教会などが運営する格安の巡礼宿も用意されている。巡礼宿を利用してきたという人に聞けば「同宿で目的地も同じだから親しくなるし、お互いに一日の行程をねぎらおうかと、一緒にワインを呑みに出かけることだってありますよ」と言う。一期一会の機会を大切にする。歩き続ける人々の胸にそんな想いが共通しているのも、巡礼路の大きな魅力だろう。
 巡礼を終えた人々で溢れる旧市街はさすがにカフェやレストランが充実。1000円程度のコース料理にふたりで1本のボトルワイン付きには感激したが、それでもこの町はちょっとした観光地価格。さらに田舎へ足を延ばせば、食事はいっそうおいしくリーズナブルなものになる。スペイン北部の町は、巡礼者や旅行者の懐具合に優しいのも特徴だ。
富井義夫




【所在地】
フランスから南下してくる4つの巡礼路が2つになってピレネー山脈を越え、スペインのプエンテ・ラ・レイナで合流してイベリア半島を東から西へ、終点のサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す。アストルガはスペイン北西部、カスティーリャ・イ・レオン州レオン県に属する巡礼路沿いの町で、ガウディ設計の司教館が有名。

【アクセス】
巡礼路はイベリア半島内だけでも800kmあり、徒歩で約1カ月かかる。