vol.40
2012年12月30日

マチュ・ピチュの歴史保護区

[ペルー]

vol.41
2013年1月6日
vol.39
2012年12月23日
霧に紛れるように人びとは姿を消した
インカ帝国の失われた都市
■世界遺産登録名/マチュ・ピチュの歴史保護区
 インカの都クスコを破壊したスペイン人は、その後もインカ皇帝の末裔を追い続けていた。その前後、皇帝はビルカバンバという秘密の都市に隠れ住んでいたという記録が、スペイン人の手で残されていた。この都市伝説に着目したのが考古学者ハイラム・ビンガム。1911年、彼はマチュ・ピチュを見つけ、世界中を驚かせた。
 ビンガムはクスコからマチュ・ピチュに通じる古代のインカ道も発見している。当時の石畳や洞窟が残る古道は、歩いてマチュ・ピチュを目指そうという観光客に人気のトレッキングコースだ。
 残念ながらマチュ・ピチュはビルカバンバではなかったことが後年に判明している。だとすれば何のために、麓から見ることもできない山の頂きに整然とした都市を築いたのだろうか。
 水利施設まで完備した高度な都市に、人びとが暮らしたのはわずか百年程度。1540年代にインカの民は忽然と姿を消した。
 霧深いマチュ・ピチュは刻一刻とその姿を変える。この霧に紛れるように人びとは住み慣れた都市をあとにしたのだろう。彼らの身にいったい何が起こったのか。インカの遺跡のどこかに、その謎を解く鍵が眠っているのかもしれない。




vol.41
2013年1月6日
vol.39
2012年12月23日