vol.53
2013年3月31日

ボスニア・ヘルツェゴビナ - クロアチア紛争

[ボスニア・ヘルツェゴビナ/クロアチア]

vol.54
2013年4月7日
vol.52
2013年3月24日
人びとの命とともに消えた
歴史的建造物や美しい街並み
■世界遺産登録名/モスタル旧市街の古橋地区 [ ボスニア・ヘルツェゴビナ]
ドゥブロヴニク旧市街 [ クロアチア]
 6つの主要民族、3つの宗教を共存させてきた旧ユーゴスラビアが1990年代初頭に崩壊して、各共和国が独立国家になると、国家間の国際紛争が立て続けに起こった。なかでも計画的に殺害・追放・レイプなどの凄惨な「民族浄化」作戦が行なわれ、膨大な犠牲者を生み出したのがボスニア・ヘルツェゴビナ紛争である。
 モスタルはもっとも激しい銃撃戦が展開された街のひとつ。16世紀建造の美しい石橋「スタリ・モスト」も、街並みとともに破壊された。2004年、ユネスコの協力で石橋や旧市街の建物が再建され、翌年に民族融和の象徴として世界遺産に登録された。
 1979年に世界遺産登録されたクロアチアのドゥブロヴニクも、古い城壁に囲まれ、自治を守り続けてきた美しい街だった。クロアチア紛争が勃発した1991年、旧市街を見下ろす山からの砲撃、空爆を受けて街の約7割が焼失。多くの死傷者が出た。現在は復興が進み、旧市街のオレンジ色の屋根もよみがえっている。
 表向きは平和が戻り、いまでは旅行もしやすくなった。しかし、大切な家族や友人を失い、隣人同士で殺し合わなければならなかった人びとが背負った心の傷は、あまりにも深くて重い。




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