vol.15
2012年7月8日

古代の岩山都市 ぺトラ遺跡

[ヨルダン]

vol.16
2012年7月15日
vol.14
2012年7月1日
一本道の先に突如、出現する
驚異の都市遺跡
■世界遺産登録名/ペトラ
 とっておきの場所を訪れるのは、こんなにも心ときめくものだろうか。11年ぶりのぺトラ再訪だが、前回にも増して胸が高鳴る。
 朝6時。ゲートが開くのを待つ。緩やかな坂道を下ると、左右を100メートル近い絶壁にはさまれた、シークと呼ばれる細い一本道が始まる。すれ違うのがやっとのところもある薄暗い、曲がりくねった小道は、まさに異界へのアプローチ。少年のように心が躍る。
 そして、歩くこと30分。突然、視界が開け、オレンジ色にかがやくエル・カズネの建物が眼前に建ち現れた。待ちに待ったこの瞬間、鼓動が波打ち、興奮はピークに達する。
 それでもここは街の入口にすぎない。巨大な岩石建築エド・ディルへは、さらに1時間ほど歩く。最盛期には3万人近い人びとが暮らしていた広大な都市遺跡が広がっているのだ。
 わたしの旅の原点は、子どもの頃にトランプで垣間見た外国の美しい風景だった。けれども、その旅の行く末にこんなすばらしい場所が待っているなんて、その時のわたしには想像もできなかった。
 細い通路の先に隠されたペトラは、砂漠の民が遺したまさに「遺跡のなかの遺跡」。街を建設した人びとの力にしばし酔いしれた。




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