vol.25
2012年9月16日

バンディアガラの断崖(ドゴン人の地)

[マリ]

vol.26
2012年9月23日
vol.24
2012年9月9日
断崖の民が遠い昔から育んできた
神話、宇宙観、仮面のダンス
■世界遺産登録名/バンディアガラの断崖(ドゴン人の地)
 200キロメートルにもおよぶ断崖絶壁地帯。その断崖に寄り添うように700あまりの村落が点在し、ドゴン族の家が軒を連ねる。
 ドゴンの人びとは古来から、天地創造にまつわる独自の神話を語り継いできた。それを表現するのが、セレモニーの際に繰り広げられる独特の仮面の踊り。数メートルもの長さがある仮面は家族の家を表わすものといわれ、首を振り大地に打ちつけて壮大な神話の世界を再現する。ドゴン最大の祭りは60年に一度行なわれる「シギの祭り」だが、次回開催は2027年だ。
 神話だけでなく、ドゴン人は遠い昔から現代天文学の最新知識に匹敵するような宇宙観をもっていた――フランス人学者らが論文でそう発表して以来、世界中から注目が集まっている。ただし、その真偽については判断が分かれている。
 女性たちが頭に籠を載せ、バオバブの木を抜けて飄々と歩いていく。そんな姿を見送っていると、宇宙観の真偽の詮索はオマケの話のようにも思えてくる。隔絶された場所に暮らしながら、多彩な神話体系を育んできた人びとがいるという事実。それだけで豊穣な文化に彩られた、豊かな日々の暮らしが見えてくるではないか。




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