vol.43
2013年1月20日

古代都市ウシュマル

[メキシコ]

vol.44
2013年1月27日
vol.42
2013年1月13日
角のない優雅なピラミッドが映える
マヤ文明の緑の大地
■世界遺産登録名/古代都市ウシュマル
 ユカタン半島を中心に広がるマヤ文明の地。そこには多くの都市があったが、インカの皇帝のような支配者は存在せず、都市国家どうしが同盟を結んだり、争ったりしながら群雄割拠していた。ウシュマルはそんな都市のひとつでメキシコのユカタン州にある。
 遺跡のメインゲートを抜けると、小人が一夜にして造ったといわれる「魔法使いのピラミッド」がいきなり姿をみせた。角のとれた柔らかなカーブをもつフォルムに、他のピラミッドにはない優雅な趣が漂う。その隣にある通称「尼僧院」(発見当時のスペイン人がつけた呼び名)は、入口の13という数などからマヤ文明の宇宙観を表わした建物ではないかといわれている。おびただしい装飾で壁面が覆われているが、このスタイルはウシュマル独特のものだ。
 建物に無数にみられるのが、長い鼻をした顔のような彫刻。これまで雨神チャックとされてきたが、最近の研究ではマヤ人にとって神聖な場所だった山をつかさどる神「ウィッツ」と解釈されている。
 夕方、グラン・ピラミッドといわれる建物の頂上に登ってみた。深い木々に覆われた緑の地平線のなかに、斜陽に照らされた古代マヤの建造物が美しいシルエットを浮かび上がらせていた。




vol.44
2013年1月27日
vol.42
2013年1月13日