vol.27
2012年9月30日

龍のごとく地を這う万里の長城

[中国]

vol.28
2012年10月7日
vol.26
2012年9月23日
河をわたり、尾根を走り、砂漠を横切る
人類史上最長の建造物
■世界遺産登録名/万里の長城
 全長8851.8km。中国政府が2年間を費やし、GPSなどを駆使して計測した万里の長城の長さである。北京の北側の山地をとおって黄河をわたり、ひと気のない砂漠や断崖絶壁を越えて長城は続いている。そのあいだに亜寒帯気候、ステップ気候と、気候風土さえ変わっていくという人類史上最長の建造物だ。
 規模もそうだが、建設期間がまたとてつもなく長い。古くは紀元前7世紀の春秋戦国時代、楚の国に長城が造られている。その後、諸国が築いた長城をひとまとめにして延長したのが秦の始皇帝。さらに17世紀の明の時代まで、2500年近い歳月のあいだ営々と造り続けられてきたのである。
 お薦めしたいのは金山嶺長城。隣の司馬台長城まで数時間のトレッキングで訪れることができるし、龍がうねるようなスケールの大きい光景を一望することもできるので、その迫力を満喫できる。
 中国の古文書には未確認の長城も記載されていて、それをもとにいまも新たな遺構の発見が続いていると聞いた。こうした古い時代の長城を合わせると全長5万kmにおよぶともいわれるが、全容を把握するのは容易ではなさそうだ。




vol.28
2012年10月7日
vol.26
2012年9月23日