vol.42
2013年1月13日

先住民の土地 プエブロ・デ・タオス

[アメリカ合衆国]

vol.43
2013年1月20日
vol.41
2013年1月6日
600年の歴史を誇る
アメリカのもうひとつの姿
■世界遺産登録名/プエブロ・デ・タオス
 米国のサンタフェは赤茶色の日干煉瓦で統一された家並みが美しい町だが、このサンタフェ様式のルーツは、町から車で1時間半のところにある先住民プエブロ・インディアンの住居にある。
 六百年以上前に造られた集合住宅は、藁と土を混ぜて乾燥させた煉瓦を積んだもの。現代のマンションの原型を思わせるような建物に、いまも150人ほどのプエブロ族が暮らしている。
 十六世紀前半のスペイン人の侵入でカトリックへの改宗を強要され、ルーズベルト大統領によって神聖な湖として崇めていたブルー湖一帯の土地を奪われた彼らだが、受け継がれてきた信仰をキリスト教と共存させ、ニクソン大統領時代に湖一帯の土地も奪還した。
 人びとは伝統的なスタイルを守り伝えていくために、敢えて電気やガスは使わず、薪で暖をとり、土のかまどでパンを焼いて暮らしている。観光客は、神聖な儀式を行なう部屋へは立入禁止。スピリチュアルな儀式が催される日は集落に入ることもできない。
 侵略と迫害、あるいは現代の差別をも跳ね返しながら、プエブロ・インディアンは自分たちのスタイルを貫いてきた。その力の源は、おおらかで粘り強い先祖伝来の心のなかにある。




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