vol.21
2012年8月19日

砂漠の街ガダーミス

[リビア]

vol.22
2012年8月26日
vol.20
2012年8月12日
砂漠の民の知恵が生んだ
灼熱の太陽を遮る白亜の街
■世界遺産登録名/ガダーミスの旧市街
 リビアの首都トリポリから1日がかりのドライブで、ようやくサハラ砂漠のオアシス都市ガダーミスにたどり着いた。気温は50度近い猛暑だが、旧市街の小道はどこもひんやりとしている。それというのも、路地という路地が屋根で覆われている――というか、トンネル構造になっていて直射日光を遮っているためだ。まさに砂漠の民の知恵だが、その昔、灼熱の砂漠を旅してきた商人にとっても、涼をとりながら一息つける憧れの街だったにちがいない。
 家は小窓ひとつのシンプルな造り。真っ白な石灰を塗った白亜の壁が太陽光を撥ね返す。ところが、そんな外観とは異なり、家のなかはあでやかな室内装飾で覆われていた。
 深みのある青や赤の彩色。壁には古代から受け継がれてきたという凹凸のある幾何学模様が施されている。マグレブ美術の影響といわれる伝統的な装飾技法だが、なんともチャーミングだ。
 地理的にマグレブといえば、モロッコ、アルジェリア、チュニジアを指すが、共通面の多いリビアもそのなかに含まれる。この地方の原住民ベルベル人の伝統料理がクスクス。ガダーミスで食べたクスクスは最高の味で、いまでも旅の思い出とともに甦ってくる。




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