vol.18
2012年7月29日

古代都市テーベとその墓地遺跡

[エジプト]

vol.19
2012年8月5日
vol.17
2012年7月22日
人間技を超えた造営物が放つ
古代エジプトの壮大なスケール
■世界遺産登録名/古代都市テーベとその墓地遺跡
 もはやこれは人の手によるものではない――巨大な石柱が林立する大列柱室に足を踏み入れたとき、押し寄せてくる迫力に打ちのめされた。その数、134本。神々のレリーフやヒエログリフ(神聖文字)がびっしりと刻まれた柱は、大人が10人以上手をつないでやっと取り囲めるほどの太さがある。見上げれば石の梁も渡されているが、こんな巨大な柱で天井を支えていた部屋とはいったいどんなものだったのだろうか。ラムセス2世が完成させた三千年前の建物跡を前に、茫然と立ち尽くすしかない……。
 そのラムセス2世の巨大な頭像が、ルクソール神殿の第一塔門にある。古代エジプトでは年に一度、オペトと呼ばれる壮大な祭りが開かれたが、ルクソール神殿の塔門に今も残る窪みには旗が飾られ、左の写真で小窓のようにみえる場所から垂れ幕が飾られたという。
 唯一の女性ファラオ、ハトシェプストが造営した葬祭殿も、背後に絶壁を抱いた巨大な建築物。さらには有名な王家の谷の墓に描かれていた彩色のみごとな壁画など、見どころはあまりに多い。
 数千年の昔に、この地でいったいどれほどの儀式が執り行なわれていたのか。沈黙する遺構が壮大なスケールで語りかけてくる。




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