vol.48
2013年2月24日

インカの礎に建つクスコ市街

[ペルー]

vol.49
2013年3月3日
vol.47
2013年2月17日
街中に過去の記憶が刻まれた
インカ帝国の伝説の都
■世界遺産登録名/クスコ市街
 クスコ入りしたのはインティ・ライミ(太陽の祭り)の当日だった。この日、街はインカの黄金時代にタイムスリップする。街の中心であるアルマス広場にも、大勢の人が繰り出していた。
 アルマス広場に面したカテドラルは、スペイン人がインカのビラコチャ神殿を破壊して建てたカトリック聖堂だ。ポトシ銀山で採掘された300トンもの銀を使った祭壇がある。
 スペイン人が「太陽の神殿」と名づけた館は、インカの人びとが「祖先の神殿」と呼んで崇めていた、インカ都市の中枢的な建物だった。この神殿もサント・ドミンゴ教会に建て替えられてしまったが、教会のあちこちにインカ時代の土台が残っている。
 カテドラルの裏通りに入ると、インカの石組みに人びとが見入っていた。複雑な形の石まで隙間なく接合してしまう驚異的な技術。その石の一つひとつにインカの記憶が刻み込まれているかのようだ。
 柔らかなオレンジ色の街灯が反射する石畳を歩いて、陽の落ちた広場に戻る。青く輝く噴水と、ライトアップされて浮かび上がる古い建築物。建物の向こうの山肌にはインカの末裔たちが暮らす家々の明かりが点灯している。クスコの夜景は身震いするほど美しい。




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