vol.17
2012年7月22日

サハラ砂漠の黄金郷 トンブクトゥ

[マリ]

vol.18
2012年7月29日
vol.16
2012年7月15日
アフリカ独特の建築文化が残る
サハラ砂漠の伝説の都市
■世界遺産登録名/トンブクトゥ
 土塗りの壁からいっせいに梁が突き出したような不思議な建物。初めてその写真を見たとき、モスクだとは知らずに、思わず「なんなんだ、これは!」と呟いたことを覚えている。
 土壁は乾くと脆い。そのため毎年、湿った土で上塗りするのだが、突き出ている木材はリフォームの際の足場になる。これはスーダン様式と呼ばれるアフリカ独特の建物。ガウディもこの地のモスクに啓発されたという説があるが、その真偽はともかく、なるほどあのガウディが……と思わず頷いてしまうような異形の建造物だ。
 サハラ砂漠の南側は豊富な地下資源が眠るところ。トンブクトゥも金を中心に繁栄の極みを謳歌し、多くの伝説を生み出した。たとえば14世紀初頭にメッカ巡礼に出かけたこの地の王は、途中滞在したカイロで莫大な金をばらまいたため、カイロの金相場が暴落。以後10年近く、インフレが続いたと伝えられている。
 遠い異国の地に大量の金が採れる町があるという噂に、西欧の人びとは色めきたった。現在でも「as far as Timbuktu(=地の果てまで)」という表現が残るほど、西欧人にはよく知られた都なのだ。
 しかし今、世界的な砂漠化の波がこの町にも押し寄せている。




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