vol.35
2012年11月25日

仏陀の生誕地ルンビニ

[ネパール]

vol.36
2012年12月2日
vol.34
2012年11月18日
語り継がれる仏陀の教えと
悠久の時が流れる聖地
■世界遺産登録名/仏陀の生誕地ルンビニ
 ルンビニはネパール有数の稲作地帯にある小さな村。紀元前6世紀、釈迦族の王妃マーヤ夫人が懐妊してこの地に立ち寄った際、シッダールタ太子(仏陀)が誕生した。仏陀が、生まれた直後に七歩あるき、「天上天下唯我独尊」と宣言したのは有名な伝承だ。
 その昔、アショーカ王が仏陀生誕の地を訪れたと伝えられ、7世紀には玄奘三蔵が『大唐西域記』のなかで、生誕地の詳細とアショーカ王が建立した石柱について書き残している。しかし場所を特定する物証もなく、いつしかルンビニの村は忘れ去られてしまった。
 1896年になって、ドイツ人考古学者フューラーが『大唐西域記』などを手がかりに、インド古代文字の刻まれたアショーカ王の石柱を発見。ルンビニは仏陀生誕の地と確定され、村は現代に蘇った。現在、石柱はマーヤ夫人を祀る聖堂の横に立てられていて、世界中から訪れる巡礼者がその前に蝋燭の灯をともしている。
 マーヤ夫人が沐浴をしたと伝えられるプスカリニ池を訪れると、5色のタルチョ(経文などが刷られたネパール特有の旗)が掛けられた菩提樹の老木の下で、熱心に祈りを捧げる修行僧の姿があった。語り継がれる仏陀の教えと悠久の時を感じるひとコマだった。




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