vol.54
2013年4月7日

アウシュヴィッツ - ユダヤ人大虐殺

[ポーランド]

vol.55
2013年4月14日
vol.53
2013年3月31日
「門を入ると出口は煙突だけ」
ナチスの巨大な殺人施設
■世界遺産登録名/アウシュヴィッツ-ビルケナウ
ナチスドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)
 「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になれる)」というスローガンが掲げられたアウシュヴィッツ強制収容所の入口。しかしここから生きて出ることができた者は、百万人以上いたといわれる収容者のうちの一割にも満たなかった。
 現在、収容所はポーランドの国立博物館として公開されている。写真や文書資料のほかに、チクロンBという劇薬を使って大量抹殺が行なわれたガス室、死体焼却場、高圧電流が流れていた鉄条網などが残され、見せしめとして吊るし首が行なわれた集団絞首台や収容者を並ばせて一斉射殺した「死の壁」が復元されている。
 アウシュヴィッツだけでは不足となり、3キロメートル先に建設されたのが第二収容所のビルケナウ。「門を入ると出口は煙突だけ」と恐れられた「死の門」の手前、引込線が3本に分かれるところにかつて降車場があった。ここに降り立った人びとは、労働力として使えそうな者、生体実験用、ガス室送りなどとその場で生死が選別された。幼い子どもは不要の存在として到着後すぐに殺された。
 ここは多くの人びとが焼かれ、灰をまかれた墓地でもある。冥福を祈ることから始めなければ、と痛切に感じた場所であった。




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