vol.52
2013年3月24日

アパルトヘイト人種隔離政策

[南アフリカ]

vol.53
2013年3月31日
vol.51
2013年3月17日
反アパルトヘイトの闘士を
収容した監獄の島
■世界遺産登録名/ロベン島
 われわれ日本人はアパルトヘイト(人種隔離政策)と聞くとトイレや座席が区別される程度のことを思い浮かべがちだが、その政策はもっと広範囲の、生活の隅々まで張り巡らされていた。圧倒的多数のアフリカ人は狭い地域に強制移住させられ、自分の国にいながら身分証明書がなければその場で簡単に逮捕された。結婚はもちろん異なる人種は交際するだけで罰せられた。国が総力をあげて「白人の優越」を築こうとしたのがアパルトヘイト。これに立ち向かった人びとが反逆罪に問われ、送り込まれたのがロベン島だった。
 周囲を激しい潮流に洗われるこの島で、受刑者は看守の気の向くままに殴られ、シェパード犬に噛みつかれた。採石場での重労働はとくにきつく、元受刑者は「生きながらえるのが不思議なほど過酷な場所」だったと語っている。のちに南アフリカ大統領となるネルソン・マンデラも18年間、この島で獄中生活を送っている。
 1991年にアパルトヘイトは撤廃されたが、かつて教育を受けることのできなかった層の貧困はなくならず、凶悪犯罪の比率も高い。後遺症はあまりにも大きいが、「時間と忍耐が不可欠」と訴えるマンデラの言葉に人びとが耳を傾けはじめている。




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